恋・物語り



さくらと真白が、それぞれの感性で綴る17文字の恋愛ストーリー



        出会い・・・・春

             初蝶や恋する花に舞ひ降りる    さくら


             振りむかば若草色の人に逢ふ   真 白

       恋の予感・・・春

             愛らしく思はせぶりの花の頃     さくら


             わたくしの白いふらここ揺れてをり  真 白

         約束・・・・春

             届くかなタンポポ綿毛のラブレター  さくら


             目かくしの雛に抱かせた文届く    真 白

         逢ふ・・・・春

             春の宵彼が好きそな紅を引く     さくら


             春雷や傘は持たずに逢ひにゆく   真 白 


          ・・・・夏         

            碧い海かすかに揺れる日傘かな   さくら


             呼び捨てにされた浜辺の月見草    真 白 


          接吻・・・・夏

              別れ際肩が触れ合ふ夏衣       さくら


              くちづけの刹那手花火落ちにけり   真 白

          高鳴り・・・・夏

               恋文を透かして見ゆる夏の月     さくら


               恋といふ名前の場所に湧く泉     真 白

          再会・・・・秋

               秋星やあなたの瞳数へたり       さくら


               くれなゐの溢るる音や曼珠沙華    真 白


          ・・・・秋

               抱かれて紅熟す石榴かな        さくら


               梨の実をもぐがごとくに抱かれし    真 白


          ・・・・秋

              秘めごとを見つめられてる朝の月     さくら


               ベネツィアの玻璃窓に見る明け月     真 白      

         恋人期間・・・・冬


               遠距離の思ひ絡ませ毛糸編む      さくら


               温もりを絡ませてゐる冬日向       真 白                 


         思い出・・・・

               青写真焼けば瞼によみがへり       さくら


               それぞれの絵柄持ちたる落ち葉かな    真 白